女優の新屋英子(しんや・えいこ=本名鶉野英子=うずの・えいこ)さんが、2日午前5時40分、心不全のため大阪府富田林市の病院で死去した。87歳。

 大阪市出身。葬儀・告別式は近親者のみで行った。喪主は劇作家の夫鶉野昭彦(うずの・あきひこ)氏。後日、しのぶ会を開く。

 大阪の劇団「関西芸術座」の創立メンバー。73年から在日朝鮮人女性の生涯を一人芝居にした「身世打鈴(シンセタリョン)」を2千回以上、上演し、白いチマ・チョゴリ姿で語り掛ける舞台が評判を呼んだ。在日朝鮮人被爆者の苦労を描いた「チョゴリの被爆者」など、演じた一人芝居は計3千回を超えた。

 94年に「劇団野火の会」を創立。NHK連続テレビ小説「やんちゃくれ」、映画「学校」「ジョゼと虎と魚たち」など舞台以外でも活躍した。