女優宮沢りえ(53)が30日、都内で行われた映画「しびれ」(内山拓也監督、9月25日公開)完成披露上映会に出席した。

同作は冬の新潟を舞台に、居場所とアイデンティティーを模索する少年の20年間を描いた、内山監督の自伝的作品。宮沢は主人公の大地の母・亜樹を演じる。無邪気さゆえに、大地に孤独を抱かせるような生活を送るものの、細部に息子への確かな慈愛がにじむ母親を全身全霊で表現した。

主演の北村匠海(28)は青年期の大地を演じ、少年期の大地を榎本司、加藤庵次、穐本陽月が演じた。4人の大地と共演した宮沢は「大地が成長していくように、みんな目が似ていた」と振り返った。また、父・大原役の永瀬正敏との共演には「現場での落ち着きやたたずまいは安定していらして。でも、いつもは穏やかな方なので、今回は私の知っている永瀬さんがいなくて。常に気を掛けてくださって、偉大な先輩だなと思いました」と語った。

映画のタイトルにちなみ、「最近しびれたこと」を問われ、「30年くらい前、歌を歌っていた時があるんですが」と切り出し、「ブルーハーツさんとレコーディングさせてもらったことがあって、その時間は本当にしびれました」と語った。そして「最近で言うと、新潟の長岡花火大会ですかね。ファンキーなものがしびれるのかな」と笑顔を見せた。

同作は今年2月のベルリン映画祭(ドイツ)パノラマ部門に出品、第4回横浜国際映画祭では新設された1回目のコンペティション部門に出品された内山監督は「映画祭などで到達点といっていただくことはあるんですけど、分岐点だなと。新潟の天気も含めて、スタッフ、キャストの方々みんなが僕にこの景色をくれていたんだと思います」と感謝した。