自民党の今井絵理子氏(32)が、相模原市の知的障害者施設で起きた殺傷事件を受け、障害を持って生まれた子どもを育てる母親としての思いをブログにつづった。

 今井は27日に更新したブログで「はじめに犠牲になられた方々やご家族の皆さんへ心から哀悼の意を表します。この事件を朝早く知り、『悲しみ』と『怒り』と『なぜ』という気持ちでいっぱいでした」と、入所者19人が死亡し、26人が重軽傷を負った今回の事件について書き出した。

 津久井署に出頭した元職員の植松聖容疑者(26)が、今年2月に衆院議長に宛てた手紙で「障害者は不幸を作ることしかできません」などと書いていたことに触れ、今井は「『なぜ、この子は生まれてきたのだろうか?』『なぜ、我が家だけ?』『何のために、生まれてきたのだろうか?』私自身そういう風に思ってしまう時もありました。生活への不安、社会への不安、、、、様々なことと向き合っていかなければいけない現実があるのです。いくら我が子が可愛くても心は疲れていくものです。そういった様々な要素が覆いかぶさった時に『死』という選択肢が浮かんでくるのです」と明かした。

 「しかし、その『不安』『心配』という心の疲れを取り除ける解決の糸口があれば、少しでも変わるのではないかと思っています」と、障害者だけでなくサポートするその家族も安心して過ごすことができる環境作りが必要だと主張。「母として、自分が高齢を迎えた時、我が子に対し、心置きなく天国に旅立ちたい」との思いをつづった。

 そして最後に「障がいを持っていても不幸ではありません。幸せを作ることだってできます。なぜなら、私は息子に出会えたことが何よりも幸せだからです。息子が私に幸せを作ってくれたから」とつづってブログを結んだ。