お笑いコンビ、極楽とんぼの山本圭壱(48)が30日、フジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!夏休み宿題スペシャル」に出演し、06年の不祥事で芸能活動を休止して以来、約10年ぶりの地上波テレビ番組復帰を果たした。共演者が涙を流す中、相方加藤浩次(47)に怒鳴られ、2人で公開土下座。加藤は秋にも山本と“全国謝罪ツアー”をし、コンビ活動再開に動いていることを明かした。

 かつてレギュラーだった山本を待っていたのは、3675日ぶりに再会した加藤やナインティナイン岡村隆史ら「めちゃイケ」メンバーの厳しい目だった。「お久しぶりです。長かった。待ってました」と笑顔で現れた山本に対し、岡村は「満面の笑みでは『どういうこと?』となる。ちゃんと『すいません』と謝るべき」と厳しく説教した。山本は「本当にすいませんでした」と頭を下げた。

 その後、スタジオに設置したリング上で、岡村が山本とボクシング対決。岡村が、山本の顔面や腹部にパンチを浴びせ続けたが、山本は無抵抗で殴られ続けた。さらに加藤がリング上で山本と向き合い、激高しながら10年間の思いをぶつけた。加藤は「何でへらへらしてんだよ。メンバーがどういう気持ちで10年過ごしたか考えたことがあるのか!」と激しく怒りを爆発させた。

 共演者のほとんどが涙を流す中、加藤に「全員に謝れ」と促された山本は「皆さん本当に10年間すいませんでした!」と涙を流して頭を下げた。リング下では2人並んで視聴者に「すいませんでした」と土下座謝罪。山本は、この日2回目の土下座だった。山本は「一番悪かったのは、オレがバカだったということ」と話し、自身の悪い点については「強がっている、甘えている、嫌なことから逃げる、1人じゃ何もできない…」と分析、反省した。

 その後、加藤は涙を流しながら「どうしようもねえ男です、こいつは。ただ、もう1回だけやりたいんだよ」と声を震わせ、コンビを再開したい気持ちを吐露した。加藤は「ライブからやろう。全国を回って謝罪の旅を終えて、それから考えよう」と秋からの“全国ざんげツアー”計画を明かした。山本は「やる、やる」と泣きながら同意。山本は「めちゃイケ」レギュラー復帰にも「短いコーナーか、かぶりものから…」と笑いを交えアピールしたが、それは決まらなかった。

 最後には極楽とんぼの持ちネタ「ケンカコント」も復活。加藤が山本を一斗缶の山に投げ込んだり、互いの顔を泥に突っ込みあうなど無邪気に大暴れを展開し、笑いをとった。