演歌歌手山内恵介(33)が29日、東京・中野区の中野サンプラザで全国ツアーの最終公演を行った。

 5カ所8公演で約1万7000人を動員したツアーファイナル。この日は、約2200人のファンに3月発売の新曲「流転の波止場」や「スポットライト」「恋の手本」「風蓮湖」など26曲を披露した。

 2バージョンで発売した「流転の波止場」は出荷約10万枚のヒット中だが、今月14日に新たにジャケット写真とカップリング曲を変えた3パターンを発売。これまでに「風蓮湖」「スポットライト」が10万枚超の販売数を記録しているが、自己最高となる数字で“過去の自分超え”を狙っている。

 公演中、昨年に初出場したNHK紅白歌合戦の連続出場へ意欲満々を隠さなかった。「昨年の15周年という節目は、皆さんのおかげで年末を笑顔で迎えることができました。今年は紅白に連続出場をして、今度は自分が皆さんを笑顔にしたい。新曲『流転の波止場』で紅白を目指します」と宣言した。

 今年になって、初めて会う人から「恵ちゃん」と、親しく呼ばれるなど、認知度が飛躍的にアップした“紅白効果”を実感しているという。「気軽に鼻をほじれなくなったけど、何とか2年目のジンクスを打ち破りたいですね」。

 そのための準備は怠らず、02年から続けている年間120回以上の握手会は今年も継続中。11月までに134回を予定している。AKB48顔負けの熱心さで、「手の届くアイドル演歌歌手」として、ファンを1人1人着実に増やしている。