カントリー・ガールズ嗣永桃子(24)が5日、東京・新宿ReNYで行われた2周年ライブで、来年6月30日をもってグループからの卒業と、芸能界引退を発表した。

 アンコールで嗣永が「アイドルになってちょうど15年の節目で、大きな決断をしました」と発表すると会場を埋めた500人からは「えーっ」と驚きの声が上がった。

 公演前に取材にも応じた。14年3月に、所属していたBerryz工房の無期限活動停止に伴い、カントリー・ガールズのプレイングマネジャーに就任。当初から「2、3年かけてメンバーを一人前にしていきたいと思っていた」といい「みんながたくさん成長してくれて、次は私の番だと思いました。事務所とも円満ですし、寿(結婚)でもありません」と卒業に至った理由を明かした。

 芸能界引退後は、幼児教育に携わる希望を持っており、勉強に専念する。アイドル活動と並行しながら、教育実習などに臨み、14年3月に小学校教諭1種免許・幼稚園教諭1種免許を取得していた。「アイドルもとても好きだけど、それと同じくらい子供が好き。歌やダンスは一生好きだと思うので、体を動かす楽しさを伝えたい。アイドル活動を通して得たものを、さらに発展させていきたい」と語った。

 活動期間は残り8カ月あまり。「1人のアイドルとして、芸能人として、悔いの残らないように頑張りたい。アイドル界に伝説を残したいです」と最後まで笑顔だった。

 嗣永は、02年6月に、ハロー!プロジェクトキッズオーディションに合格。04年にBerryz工房がデビューすると、10年ごろからはナルシシストキャラで注目され、バラエティー番組などに多数出演した。愛称は「ももち」。