NHK大河ドラマ「真田丸」の6日(NHK総合午後8時)の平均視聴率が、15・3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが7日わかった。

 前週は14・5%だった。

 6日の回は、真田幸村(信繁=堺雅人)の討って出て、京にいる徳川家康(内野聖陽)の首をとる、という秘策は、茶々(竹内結子)によってつぶされた。「籠城」と聞いた家康は「勝ったな」とつぶやく。

 幸村は大坂城の南側が弱い、とみて、出城を築くことを考える。出城に加え、後藤又兵衛(哀川翔)、毛利勝永(岡本健一)ら5人衆の配置も決まった。

 だが、「浪人衆は信用できない。出城も真田が裏切ったらどうするのか」と大蔵卿局(峯村リエ)や織田有楽斎(井上順)がケチをつける。幸村は茶々(竹内結子)に直談判に行く。だが茶々も浪人衆に要所を任せることはできない、と信用しなかった。

 そのとき、大野治長(今井朋彦)が、「腹は決めた。出城は私が許可する」と言ってきた。幸村らは出城を築き始め、5人衆は陣を張った。それをまた、織田有楽斎が見つけてきて、中止にしようとした。

 後藤又兵衛、毛利勝永は再び激怒し「もう城を出て行く。お前も一緒にいかないか」と誘う。幸村は「豊臣を見捨てることはできない」と言う。その場を豊臣秀頼(中川大志)が見ていた。

 秀頼は浪人らを信じることにした。止める茶々らに「この城の主は、私です。浪人らを信じなければ、このいくさに勝つことはできない」と言い放つ。

 家康に、大坂方の布陣の情報が伝わった。「こんなところに余計な出城を築くとは。誰が守るのか」「真田左衞門佐(さえもんのすけ)です」。家康の頭に血が上った。「また真田か」。

 出城には赤備えの真田の兵がいる。朱に染まった六文銭の旗が翻った。

 「ついに城持ちになったな」と笑う幸村に、高梨内記(中原丈雄)が「城の名前は何にします?」と尋ねる。

 「決まっているだろう。真田丸よ」。

 今回は番組の最初に流れるテーマ曲とテロップをあえて最後に回し、幸村が真田丸の名前を言った瞬間に始まるという演出だった。