年末の風物詩、「現代用語の基礎知識選 2016ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、都内で発表され、「神ってる」が年間大賞に選ばれた。発表・表彰式には、広島の25年ぶり7度目のセ・リーグ優勝に大きく貢献し、言葉の由来となった神懸かり的な活躍を見せた、鈴木誠也外野手(22)が駆けつけた。

 鈴木は、まずトップテンの表彰で登壇。「本日は、このような賞に呼んでいただき、まことにありがとうございます。『神ってる』は、僕自身が言った言葉じゃないので、どのように喜んでいいか分からないけれど、うれしく思う。優勝していい年になった、僕は一生、忘れないと思う」とあいさつした。

 年間大賞の表彰で再度、登壇すると「(年間大賞は)信じられないです」と緊張気味に答えた。司会の生島ヒロシから「日本シリーズと、どちらが緊張しますか?」と聞かれると「こっちの方が緊張します」と本音を漏らした。

 「神ってる」活躍が出来た秘訣(ひけつ)について聞かれると「正直…よく分からないんですけど、試合に出たいと一生懸命やったのが結果になって(『神ってる』という)言葉が出て、ファンの人に覚えてもらえた」と答えた。その上で「今は、どちらかというとやじが多い。来年は、うれしい言葉をかけられるように頑張りたい」と意欲を見せた。

 鈴木は、生島から、今季で引退した黒田博樹投手について聞かれると「引退はうすうす感じていたので、黒田さんにいい状態で…と思ってやっていた。日本一は逃したけれど(セ・リーグ)で25年ぶりに優勝できたので、うれしかった」と振り返った。「黒田さんから教えてもらったことは?」と聞かれると「投手なので見る機会はあまりないけれど、練習姿勢、おとこ気ですね」と答えた。