脚本家倉本聡氏(82)が手掛けるテレビ朝日系連続ドラマ「やすらぎの郷」(4月3日スタート、月~金曜午後0時30分)の主題歌を中島みゆき(65)が歌うことが1日、分かった。中島が作詞・作曲を手掛けた新曲「慕情」で、ドラマ主題歌を歌うのは、14年NHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌「麦の唄」以来となる。

 「慕情」はサビで「もいちどはじめから ただあなたに尽くしたい」と歌うフレーズがあり、まっすぐで深い愛を歌っている。サビにかけてメロディーは壮大なスケールに広がり、中島らしい力強い歌声が印象的だ。発売日は未定だが、シングルカットも予定されている。

 倉本氏のドラマに中島の歌声が流れるのは、代表作「北の国から」シリーズ以来。挿入歌として「ホームにて」などが使われた。こうした経緯から、互いに強い信頼関係があり、今回は倉本氏たっての希望で昨年春、ドラマ制作スタッフから中島に依頼が届いた。ドラマはシニアが直面する悲喜こもごもを描いていく。

 中島は「このたびは『やすらぎの郷』の主題歌を、とのお話をいただきまして、心から『うれしいわぁ!』と、感激いたしました。だって倉本さんの脚本ですもの。ねぇ? で、その後で心から『困ったわ!』と、戦慄(せんりつ)いたしました。だって、倉本さんの脚本ですもの。ねぇ?」とユーモアあふれる独特の言い回しで喜びを表現。さらに「徒(あだ)や疎(おろそ)かな歌詞など書いてはならない…と思えば思うほど、もう、冷や汗がダダ流れなお仕事でした。はい」と話している。

 ◆ドラマ「やすらぎの郷(さと)」 テレビ業界で功績を残した者だけが入ることができる老人ホーム「やすらぎの郷 La Strada」が舞台。石坂浩二(75)演じる元シナリオライターが入所すると、往年の名女優や大俳優が待ち受けていた。出演は浅丘ルリ子(76)加賀まりこ(73)五月みどり(77)八千草薫(86)野際陽子(81)らベテランに加え、草刈民代(51)常盤貴子(44)松岡茉優(22)ら。