「キレてないっすよ」の名言で知られる、プロレスラー長州力(65)が30日、空手黒帯の女優武田梨奈(25)の右ハイキック2発を食らい「すごい、キレてる!!」と、その切れ味を絶賛した。

 2人は同日、都内で行われた米映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」(ルパート・サンダース監督、4月7日公開)のイベントに、武田は米女優スカーレット・ヨハンソン演じる少佐、長州はピルー・アスベック演じる少佐の相棒バトーのコスプレ姿で登壇。ともに格闘技を習得していること、「ゴースト・イン・ザ・シェル」がアクション映画でもあることから、長州が武田のキックを受けた。

 武田は、長州に蹴りを入れた後「反撃が来るんじゃないかと、ちょっとこわかったです」と笑みを浮かべた。長州は、顔面がハッキングされたという設定で、バトーのメークを施しており「前が見えないんですよ」と、いつもの強気の姿勢とは裏腹の、弱気な声で訴えた。この日のメークには2時間、かかったという。

 「ゴースト・イン・ザ・シェル」は、士郎正宗氏が1989年(平元)に「海賊版ヤングマガジン」に発表した漫画が原作。電脳化やサイボーグ化した人間が多数混在する日本を舞台に、内務省直属組織「公安9課」が犯罪を事前察知し、防止や犯罪者全滅を目指して戦う物語。

 アニメは、押井守監督が95年に「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」と04年に「イノセンス」08年にGHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0」と3本の長編劇場版を手がけた。その後、神山健治監督がテレビシリーズ「攻殻機動隊 STAND ALONE CONPLEX」を制作し02、04、06年に放送された。11年には、同監督による長編劇場版「攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」が公開された。

 13年には、黄瀬和哉総監督、作家の冲方丁氏が脚本を担当した「攻殻機動隊ARISE」が、1部60分前後の中編で全4部作、製作され劇場公開、有料配信、ブルーレイ販売が行われ、15年にはテレビで放送された。同年には映画「攻殻機動隊 新劇場版」が公開された。

 武田は、ハリウッドで実写化された映画について「1番印象的だったのはアクション。アニメーションチックでスローモーションがあって、こういうアクション映画が出てきたんだと」と感想を語った。【村上幸将】