昨年4月21日に急死した米歌手プリンスさんの1周年を記念するイベントが米国時間の20日夜、米ミネソタ州ミネアポリスにあるプリンスさんの自宅兼レコーディング・スタジオ、ペイズリーパークで行われ、大勢のファンが集まったという。

 米情報サイトTMZによると、プリンスさんを追悼するコンサートが4日間にわたり行われる予定で、会場前にはブーケや大きな紫色のバルーンが飾られていたという。プリンス・ファミリーの主要バンド「ザ・タイム」のリードシンガー、モーリス・デイもプリンスさんを追悼し、新曲「Over that Rainbow」を披露した。

 プリンスさんは昨年4月、自宅のエレベーター内で急死。検視の結果、強力な鎮痛薬フェンタニルの過剰摂取により死亡したと発表された。

 プリンスさんの音楽キャリアに深い関わりがあったデイは米ローリングストーン誌のインタビューで、プリンスさんに最後に会った時のことを振り返り、「何かがおかしいと思った。彼はいつも脆弱(ぜいじゃく)だったけど、やせ細って見えた。彼が亡くなった後、彼は僕に言わない何かを知っていたのかなと思った。彼は知っていたと、僕は感じるんだ」と語っていた。(ニューヨーク=鹿目直子)