女優橋本愛(21)主演映画「PARKS(パークス)」(瀬田なつき監督)の初日舞台あいさつが22日、東京・テアトル新宿で行われ、橋本や永野芽郁(17)染谷将太(24)らが出席した。

 5月に開園100周年を迎える東京・井の頭公園を舞台にした物語。熊本出身の橋本は先日、地元へ帰って久々に公園で遊んだという。「時間は過ぎて、『自分の過去も幻だったんじゃないか』と思うくらい現実感がないものになっても、公園はずっとそこに形を変えないまま、あり続ける。公園ってこういう場所だなって思いました。この映画も、過去のノスタルジックな部分に触れて、切なくなる。最後はからっと前に進める清らかな映画」。独特の感性あふれる言葉で、作品の思いを語った。

 永野は、井の頭公園にほど近い吉祥寺でスカウトされたこともあり、思い入れの強い作品という。「『パークス』の前に撮っていた映画も、その後に撮った映画も全部、吉祥寺が舞台で、自分にとって縁がある街だなと感じながら撮影をしていた。だから、こうして映画が公開されるのが、すごくうれしい」と、感慨深げだった。

 メガホンをとった瀬田監督は、「公園の思い出が、この映画みたいに過去から現在、未来につながって『パークス』になって、『スパーク』してくれれば」と、ダジャレまじりにPRした。緊張で声を震わせながらのサービス精神に橋本、永野も驚きながらも大笑いしていた。

 作品はシンガー・ソングライターのトクマルシューゴ(36)が音楽監修を手がけた。イベント中に流れる主題歌に合わせ、永野は体を揺らしてリズムを取る一幕もあり、客席のファンをほっこりさせていた。