英歌手ポール・マッカートニー(74)が25日、「ワン・オン・ワン」日本ツアー初日公演を東京・日本武道館で行った。

 同所でのソロ公演は2年ぶり2度目。1966年の日本中が熱狂したザ・ビートルズの初来日公演から51年。伝説の地から、2年ぶりの日本ツアーの幕を開けた。

 オープニング曲は64年「ハード・デイズ・ナイト」。日本初披露となる同曲から始まった。「コンバンハ、ニッポン。コンバンハ、トーキョー。コンバンハ、ブドウカン!」。さらに「武道館に戻ってこられてうれしいです。コンカイモ、ニホンゴガンバリマス。オス!」と言い、ガッツポーズを見せた。

 当日券も出たが、チケットは完売。約1万1000人が楽しんだ。また、ポールは視覚障害者と聴覚障害者計12人を個人的に無料招待した。

 「ハード・デイズ-」以外に、62年デビュー曲「ラヴ・ミー・ドゥ」も前身バンド時代の曲「IN SPITE OF ALL THE DANGER」日本で初披露。66年のザ・ビートルズ初来日公演の披露曲「I WANNA BE YOUR MAN」「イエスタディ」も盛り込んだ。また、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」(5月26日発売)50周年記念盤の収録曲も披露した。

 またアンコールでは、観客6人をステージに上げるサプライズ演出もあった。

 日本ツアーは、昨年4月から開始した世界ツアー「ワン・オン・ワン」の一環。27日、29、30日に東京ドーム公演を行う。4公演で計16万人を動員予定。