元「モーニング娘。」で、長岡市出身の久住小春(24)が、女優として新たなスタートを切っている。役者の道を志し、昨年11月末に前事務所を退社して今年元日から大手芸能事務所オスカープロモーションへと移籍。現在、テレビ朝日系「女囚セブン」にも出演中で、「女優としての姿を新潟の人にも見ていただきたい」と意気込んでいる。

 「新潟にいた頃からドラマが大好きでした。自分もその世界に入りたいなと思っていて、(現事務所に)入らせてもらいました」

 05年5月に唯一の7期生としてモーニング娘。に加入してから丸12年が過ぎた。アイドルやモデルとしてさまざまな経験を積んで、25歳の節目となる今年。ずっと憧れていた女優業に、ついに本格的に取り組む。

 「2年前にドラマのお仕事をして、その前に舞台のお仕事もさせてもらっていたんですけど、もっといろんな作品をやってみたいと思って決断しました。デビューした頃は女優は向いていないかなと思っていましたが、回数を重ねるうちに、どんどん自分が変わっていくのが分かった」

 移籍したオスカープロモーションには、米倉涼子(41)や上戸彩(31)武井咲(23)ら多くの女優が在籍する。移籍後初仕事となった「女囚セブン」は、女子刑務所を舞台とした群像コメディー。同事務所の先輩、剛力彩芽(24)ふんする主人公の囚人・琴音の後輩の舞妓(まいこ)・小春役で出演中で、仲間を殺した罪で刑務所に送られた琴音の無実の罪を晴らそうと奮闘する役どころだ。

 「ドラマの後半にかけてどんどん(出番が)増えてきます。舞妓なので顔が白いんですけど気づきましたか?(笑い)。私はもともと金曜ナイトドラマが大好きで。毎クール、刺激的な作品が多くて楽しみにしていました。なので、その枠での出演が決まってうれしかった。友達や家族も楽しみにしてくれてます」

 10年の舞台「安倍内閣」で女優デビューし、舞台を中心に演技経験は豊富だ。しかし、今回は初体験の舞妓の所作に苦戦するなど、映像作品ならではの難しさも感じている。

 「舞妓の動きは、自分で動画を見て勉強しています。京都弁は初めてで、方言のお芝居自体が初めて。毎回セリフのCDをもらって、家で一生懸命覚えています。映像だと結構アップで撮影したりして、目の動きとか、体の繊細な部分の動きまで見える。そういう細かなところをしっかり意識して演じています」