カンヌ映画祭で、27日夕(日本時間同日夜)、キリスト教関連の団体から贈られるエキュメニカル審査員賞の発表があり、河瀬直美監督(47)の「光」が受賞した。

 人間の内面を豊かに描き、芸術的に優れた作品に贈られる賞で、河瀬監督は会見で「70周年という記念の年に、栄えある賞をいただけて、誇りに思います。公式上映の時に2300人の人たちと一体感を持てたことがうれしかった」とスピーチ、主演の永瀬正敏(50)も「歴史あるすばらしい賞。感謝しています」と喜んだ。

 同賞は他の映画祭にも創設されており、最近では14年のモントリオール世界映画祭で、吉永小百合が初プロデュースした「ふしぎな岬の物語」が受賞した。

 また同日、各国の映画批評家が独自に選出する国際批評家連盟賞も発表され、フランスのロバン・カンピロ監督の「120Battements par minute(原題)」が受賞した。