すぐれたドラマ作品の脚本に贈られる第26回向田邦子賞に、脚本家・坂元裕二氏(40)が「わたしたちの教科書」(フジテレビ系、07年4~7月)で選ばれた。教育現場を舞台に人間の普遍的な闇を描いた。

 坂元氏は87年に「嫌いになってもいいですか」で第1回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞。その後は「同級生」「東京ラブストーリー」「二十歳の約束」などのトレンディードラマで活躍。一時、ドラマを離れて「シーマン」などのゲームの企画、脚本にかかわったっていた。

 坂元氏は「やっぱり自分はテレビが好きなんだなと思う。20年前にシナリオ大賞で選んでくれたフジテレビの河毛俊作監督と20年目で初仕事をして、自分の資質をさらけ出すことができた」と話していた。