日本のシャンソン界の草分けで「雪の降る町を」などの歌唱で知られる歌手の高英男(こう・ひでお=本名吉田英男=よしだ・ひでお)さんが4日午前9時40分、肺炎のため千葉市の病院で死去した。90歳。サハリン(樺太)生まれ。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主はめい吉田隆子(よしだ・たかこ)さん。後日、お別れの会を開く予定。

 51年に初めて渡仏。翌年帰国し、その後「枯葉」でレコードデビュー。日本人の男性シャンソン歌手第1号と呼ばれた。「雪の降る町を」などをヒットさせ、シャンソンを大衆音楽として定着させた。

 ダミアらフランスの歌手と交流を持ったほか、着物姿でシャンソンや日本の歌を披露、現地でも人気を博した。

 89年に紫綬褒章を受章。

 [2009年5月4日19時17分]ソーシャルブックマーク