お笑いコンビ爆笑問題の太田光(45)が29日、都内で自身初の小説「マボロシの鳥」(新潮社)刊行記者会見を行った。会場に現れた太田は「キャンドル・ジュンです」とあいさつし笑いをつかむと「あらたまって、照れますね」と口にした。同書は太田が約1年半かけて書き下ろした9つの短編集から構成される。

 出版のきっかけを聞かれ「最近(出版本を出す)若手芸人たちの新たな道を開拓することに焦りを感じました。劇団ひとり、品川祐、インパルス板倉の本もすごく面白い」と絶賛した上で、「自分も、のろのろしちゃいけないと思った」と話した。

 鳥をテーマに書いた理由は「パソコンで原稿を書いていた場所が、ケンタッキーだったからかな」。さらに「地上から離れたいけど、どこかでつながっていたいという意識を表現したかった。あとは杉田かおるさんが『鳥の詩』という曲を昔、出しましたが、どうしてああなったんだろう…(鳥のイメージを)もう1度きれいに戻したい」と冗談を連発し会見を終えた。

 [2010年10月29日21時6分]ソーシャルブックマーク