映画「太陽の季節」などで知られる俳優長門裕之(ながと・ひろゆき)さん(本名・加藤晃夫=かとう・あきお)が21日、都内病院で亡くなった。77歳だった。同日午後9時すぎ、遺体は都内の自宅に帰り、弟で俳優の津川雅彦、朝丘雪路夫妻が迎えた。長門さんは京都市で芸能一家に生まれ、子供のころから数々の映画やドラマ、舞台で名子役として活躍してきた。

 09年10月に亡くなった妻で元女優南田洋子さんとはおしどり夫婦として知られていた。南田さんの介護の日々をつづった著書が大きな話題になった。長門さんは95年に解離性大動脈瘤(りゅう)を患い、薬で血圧をコントロールする生活が続き、昨年手術を受けたばかりだった。