岩手県沿岸地域を走り、津波の被害で全線の3分の2の区間が不通となっている三陸鉄道(本社宮古市)で、募集していた列車の前面につけるヘッドマークのオーナー8社が決定し、マークをつけた列車の運行が28日、始まった。1社当たりの年間契約料は30万円で、計240万円の収入増となり、厳しい経営状況を下支えする。

 運行第1号のオーナーは俳優杉良太郎さんの事務所。杉さんの名前とともに「頑張ろう!三陸」などと書かれた丸いヘッドマークを同鉄道の望月正彦社長が取り付け、列車は午後1時10分に宮古駅を出発した。

 列車を見送った三陸鉄道社員の菊池弘充さん(46)は「支援を受けるたびに、復旧して元に戻りたいという気持ちが強くなる。マークをつけて(途中区間が運休している)久慈駅まで早く走れるようになりたい」と話した。ほかにオーナーとなったのは阪急交通社(大阪市)、イオントップバリュ(千葉市)など。

 三陸鉄道は総延長約108キロのうち運転を再開したのは約36キロにとどまっており、2014年4月までの全線復旧を目指している。(共同)