正月の演劇界は歌舞伎ざんまいとなる。東京では新橋演舞場、国立劇場、平成中村座、ル・テアトル銀座、浅草公会堂の5劇場、大阪は松竹座の東西計6劇場で歌舞伎が上演される。正月に東西6劇場で歌舞伎が上演されるのは戦後最多。かつて正月でも、東京で2劇場しか上演されない低迷期があったが、人気を完全に取り戻したようだ。
新橋演舞場は菊五郎、吉右衛門を中心にした座組。吉右衛門が、昨年亡くなった中村富十郎の遺児鷹之資と「連獅子」を38年ぶりに踊るのが話題だ。国立劇場では幸四郎、染五郎、福助が河竹黙阿弥作「三人吉三-」、幸四郎、染五郎、金太郎の3代が「奴凧-」に出演する。平成中村座は完全復活した勘三郎の「身替座禅」のほか、七之助は「於染久松色読販」で7役、早変わりに挑む。
ル・テアトル銀座は、昨年の正月公演で海老蔵の代役を務めた玉三郎が2年連続登場。11年ぶりに「妹背山婦女庭訓」のお三輪を演じる。「客席のバルコニーに毛氈(もうせん)を引いたり、劇場も華やかに飾る予定です」。浅草公会堂は市川猿之助襲名を控える亀治郎と愛之助が中心。亀治郎は「新春浅草歌舞伎は、私にとって年中行事の1つ」という。




