俳優永瀬正敏(48)が主演した台湾映画「KANO」の特別試写会が15日、都内で行われた。

 1931年(昭6)、日本統治時代の台湾から高校野球甲子園大会に出場し、決勝まで勝ち進んだ嘉義農林学校野球部の実話を描く作品で、永瀬は日本人の鬼監督にふんした。

 共演の坂井真紀(44)、台湾俳優のツァオ・ヨウニン(20)らと舞台あいさつに立った永瀬は「楽しかったし、台湾のスタッフ、キャストの優しさ、温かさが忘れられません」。選手役を演じた台湾の若手俳優全員からの感謝の手紙を受け取って涙ぐむひと幕も。「イチロー選手のファン」というヨウニンは「永瀬さんが撮影現場にくるだけで、その時代がよみがえるような、素晴らしい俳優さんです」。

 同作は、台湾では昨年2月に公開されて大ヒット。台北映画祭の観客賞にも選ばれている。