新潟発3人組アイドルグループのNegicco(ねぎっこ)が、今年10月に新潟県に誕生するNGT48との共演を願った。6日午後、日中韓3カ国の文化交流事業「東アジア文化都市2015新潟」をPRするために東京・築地の日刊スポーツ新聞社を訪れた。

 先月25日にNGT48発足が発表され、一部メディアやネットでは12年前から新潟で活動しているねぎっことの“対決”を報じている。三条市の国定勇人市長もブログで、タイトルで「(ねぎっこが)可哀想じゃないか!」と記したり、マツコ・デラックスはテレビ番組で「邪魔するなよ」と発言するなど、地元経済界や芸能界も注目している。

 これを受け、リーダーNao☆は「正直、驚いています」と心境を明かし、「NGTさんとは戦うとかではなく、一緒に新潟を盛り上げたいです。NGTさんが出来ることで新潟を知る人もいるはずで、新潟をPRするチャンスだと思っています。もし、機会があれば、同じステージにも立ちたいです」と共演を希望した。

 「東アジア文化都市2015」は今月から今年12月まで新潟市、中国・青島市、韓国・清州市で行われる。東アジアの相互理解を深めることを目的に開催される文化交流事業で、今年で2回目となる。ねぎっこは小林幸子とともに同事業の「文化親善大使」を務める。Meguは「中国と韓国の食文化に興味があります。中華も韓国料理も大好きで、両国に行って新潟のお米のおいしさを伝えたいです。清州市では本場のサムギョプサルを食べてみたいです」。Kaedeは「大役に緊張していますが、小林さんと新潟を背負って、新潟を世界へ発信したいです」と意気込んだ。

 今月27日には、同事業のオープニング式典が新潟県民会館大ホール(約1700席)で行われる。同会場は、ねぎっこの「憧れの場」であり、今年5月5日には全国ツアーのファイナルライブが開催される。

 ねぎっこは、03年7月に新潟の名産「やわ肌ねぎ」をPRするために結成。当初は4人組の期間限定ユニットだったが、活動を継続した。当時、通っていた芸能スクールでは元モーニング娘。の小川麻琴が同僚だった。

 10年12月には全国のご当地アイドルグループを決める「U.M.U

 AWARD」の初代チャンピオンに輝いた。人気低迷やメンバーの脱退などで解散危機もあったが、CD販売大手タワーレコードのレーベルに移籍した11年以降、人気が上昇。新曲「光のシュプール」はオリコン週間ランキングで過去最高の5位を記録した。現在は新潟県民のみならず、全国に“ねぎファン”が拡大している。