元ビジーフォーのメンバーで、デブキャラタレントの先駆けとして知られるウガンダ・トラさんが5月31日午前5時30分、東京都内の病院で亡くなった。55歳だった。死因は不明。公称体重115キロのウガンダさんには糖尿病や肝臓などに持病があったが、先月10日に足元がおぼつかない状態のため入院、治療を続けていた。葬儀は親しい関係者のみで、密葬で行う。

 ウガンダさんは東京・六本木の生まれ。芸名のウガンダはウガンダ共和国のイディ・アミン大統領と似ていたことから。ジャズドラマーだった父親の影響を受け音楽の世界に。10代のころソウルミュージックの草分けスリーチアーズ・アンド・コングラッツレイションズのドラムス担当として活動。77年には、グッチ裕三(56)モト冬樹(57)らとビジーフォーを結成、ものまねやコミックソングで人気を得た。

 83年のビジーフォー解散後は、ソロで活動。フジテレビ系「オレたちひょうきん族」などに、その巨漢を生かして出演。のちに続くデブキャラタレントの先駆けとなり石塚英彦、内山信二らに尊敬された。当時、カレーライスを食べるスピードが速いことを指摘されると「カレーライスは飲み物」と答えて笑いを取り、デブキャラに伝わる名言とされている。

 本業の他にも、得意の料理の腕前を生かして、東京・大久保で「やきとり

 うがちゃん」を経営。ウガンダさん自ら調理場に立ち、接客もした。94年には客としてきた15歳年下の悦代夫人に一目ぼれして、結婚した。粋人で料理の他にも釣り、ゴルフ、スキューバダイビングなど趣味も幅広く、多くの人から愛されていた。