坂東玉三郎が出演し、蜷川幸雄氏も演出活動を展開した東京・森下の演劇空間「ベニサン・ピット」と併設のベニサンスタジオが来年1月で閉鎖される。染色会社紅三の工場跡を改造し、スタジオは83年、ピットは85年にオープンした。ピットでは玉三郎主演で、世界的映画監督アンジェイ・ワイダ氏が演出した「ナスターシャ」、蜷川氏演出「夏の夜の夢」が上演され、小劇場系の公演が活発に行われた。ニナガワスタジオなどが拠点とし、けいこに利用された。閉鎖は建物が昭和30年前半に建てられたもので老朽化したためで、来年1月25日千秋楽の公演を最後に、建物を解体するという。