【米ロサンゼルス7日(日本時間8日)=千歳香奈子通信員】6月25日に急死した歌手マイケル・ジャクソンさん(享年50)の追悼式が、同地のステープルズセンターで行われ、遺族や交友があった著名人、ファンら約2万人が参列した。遺体は赤い花で飾られた金色の棺(ひつぎ)に納められ、ステージ前に安置。マライア・キャリーやライオネル・リッチー、スティービー・ワンダーら音楽界のトップスターが、追悼の歌を熱唱した。歌の合間には、親交のあった著名人が登壇。モータウン・レコードの創始者ベリー・ゴーディ氏は「史上最も偉大なエンターテイナーだった」とたたえた。

 衝撃的だったのは、マイケルさんの子供3人の登場だった。公の場ではこれまでマスクで顔を隠されてきたが、追悼式終盤での予定外の登壇だった。遺族あいさつの最後に長女パリスさん(11)が「生まれた時から最高のパパだった。本当に大好きだって言いたかった」と泣き崩れた。長男プリンス・マイケル君(12)と次男プリンス・マイケル2世(7)も付き添った。

 追悼式に先立ち、ロサンゼルス近郊の墓地では近親者による密葬が行われた。棺が追悼式の後、どこに運ばれたかは不明。埋葬先も明かされていない。

 [2009年7月9日9時6分

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