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川村カオリさん死去、38歳がん闘病の末

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08年10月、イベントで笑顔の川村カオリさん
08年10月、イベントで笑顔の川村カオリさん

 「ZOO」のヒットで知られ、がんを告白し闘病生活を続けていた歌手川村(かわむら)カオリさん(本名・川村かおり)が28日午前11時1分、都内の病院で、乳がんのため死去した。38歳だった。04年に乳がんが見つかり摘出手術を受けたが、その後がんの再発と転移が見つかり、抗がん剤の治療を続けていた。がんと闘いながら12年ぶりのソロ活動を再開させ、今年5月にはライブを敢行。だが、新たな転移が見つかり入院、治療に専念していた。葬儀・告別式は密葬として営まれる。喪主は弟の川村忠(ただし)さん。

 関係者によると、川村さんは家族に見守られながら、静かに息を引き取った。今年5月5日、3時間にわたりC.C.Lemonホールのステージで歌い続けたが、新たな転移が見つかり直後に入院。治療を続けてきたが、体力が消耗していったという。そのため、7月1日にはブログで「しばらく治療に専念したいと思います」と歌手活動の休業を発表。これが最後のブログ更新だった。

 病室には前夫のギタリストのMOTOAKIも頻繁に訪れ、小2の長女とともに川村さんを励ましていた。川村さんは日本人の父と長女と3人で暮らしていた。葬儀・告別式は密葬として、ロシア正教会で営まれる。

 川村さんは04年に乳がんが見つかり摘出手術を受けた。08年1月にはリンパ節、骨、肺への転移もみつかった。抗がん剤の点滴治療を続け、今年1月には、抗がん剤治療を週に1度受けていることを明かしたが、副作用で思うように体が動かない状態が多かったという。その中で「今、自分に何ができて何を残せるか」を考え、12年ぶりにソロ活動を再開させた。高層ビルの高層階の窓で、1匹のチョウが必死に上へ向かって飛ぶ姿に励まされ、新曲「バタフライ」を発表。5月末には13年ぶりのアルバム「K」も発売した。

 川村さんのロシア人の母親も98年3月、乳がんで死去した。母と同じ病気になり、川村さんは「母も私も乳がんで、娘が同じ病気にならないことを願わない日はない」ともらしたこともあった。このほど長女と一緒に母親の故郷・ロシアを訪れ、フォトエッセー「MY SWEET HOME」を発表。その中で「ママは頑張る。生きるんだよ」とつづった。

 川村さんは88年に「ZOO」でデビュー。「神様が降りてくる夜」「翼をください」がヒットし、女優としても活動した。99年にMOTOAKIと結婚したが07年に離婚。ソロ活動を再開させ「1日1日の大切さを感じる。今後も音楽を通じてメッセージを残したい」と生きる姿勢を貫いていたが、力尽きた。

 [2009年7月29日8時24分 紙面から]


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