ダウンタウンなど吉本興業所属芸人が出演するフジテレビ系バラエティー番組「爆笑

 大日本アカン警察」「人志松本のすべらない話」などが、米国など世界に“輸出”される可能性があることが30日、分かった。

 この日深夜、吉本とフジテレビが米大手テレビ制作会社ノーショナル社と組んで共同制作したクイズ番組「YOU

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 7」が生放送された。また同日、同番組を米国向けに練り直した試作版「YOU

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 AMERICA」の収録も同局で完了。この試作版は今後、米国や海外のテレビ局に売っていく予定という。

 吉本興業によると、同社は同番組だけでなく、今後「すべらない話」など既存の人気お笑い番組も米国人にウケるような内容にした試作版を制作。米国や海外に売り込みを図っていく方針という。吉本「お笑い番組」が米国に本格上陸する可能性が出てきた。

 米国で活躍し、日米のテレビ事情に詳しい俳優マシ・オカが、吉本とアドバイザリー契約を結び、米国人にウケるような内容に練り直す際の助言をするという。マシ・オカは「日本のバラエティー番組は、米国にはない斬新なアイデアがいくつもある。少しひねれば米国でも通用するし、チャンスはある」と話した。

 米国“輸出”の可能性が出てきた背景には、吉本が08年、米最大手タレント・エージェンシー「CAA」社と戦略的提携をしたことがある。CAAは、ノーショナル社の代理店業務もしている関係だ。吉本興業の米法人よしもとエンターテインメントUSA代表の頼広彰伸氏は「今後、既存の『すべらない話』などを米国流に練り、そうした『米国版』を米国の局に売っていきたい」と話した。