嵐の櫻井翔(29)が10月スタートのフジテレビ系連続ドラマ「謎解きはディナーのあとで」(火曜午後9時)に主演することが18日、同局から発表された。原作はテンポのある会話劇と犯人と対峙(たいじ)することなく事件を推理する斬新な謎解きが話題を呼び、約140万部を売り上げた人気ミステリー小説。今年の本屋大賞にも選ばれた。

 櫻井が演じるのは、令嬢刑事に仕える執事兼運転手の影山。令嬢の推理力のなさに「失礼ながらお嬢様…お嬢様の目は節穴でございますか」と毒舌を吐きながらも、すらすらと謎を解き、事件の真相に迫っていく。

 フジテレビ編成部の成河広明氏は櫻井の起用理由を「凜(りん)として理知的な紳士でありながら、どこかコミカルな温かさをも感じることができる。これほど完璧なキャストはいない」と説明した。令嬢刑事の捜査現場を身を隠しながら見守るシーンなど、オリジナル色を打ち出すという。櫻井は道路作業員姿などのコスプレ姿も披露する予定。

 令嬢刑事・麗子役は、北川景子(24)が演じる。成河氏は「一見わがままなお嬢様でありながら、いちずな正義感とかわいらしさを併せ持つ麗子は、北川さんがピッタリ」と説明した。

 フジテレビ系連続ドラマ初出演となる櫻井は「話の痛快さから、次々とページをめくり、ものすごい勢いで(原作を)読み進めました。ドラマ版では、より一層ユーモアあふれる作品になりそうな気がします」。北川は「ライブ感のあるストーリー展開や影山と麗子のコミカルな掛け合いを、うまくドラマでも表現していければと思います」。話題作のドラマ化とともに、初共演の旬な櫻井と北川で高視聴率を目指す。