20日の第2回AKB48じゃんけん大会で初優勝したAKB48篠田麻里子(25)が一夜明けた21日、都内のスタジオで取材に応じた。優勝の喜びを振り返ると同時に、長身が多く選抜された今回のメンバーでは、新しいAKB48を披露する自信を見せた。最年長センターとなる篠田は、秋元康プロデューサー(55)にも「みんなが輝ける曲をお願いします」との要望を語った。
じゃんけん女王は、余韻さめやらぬ翌朝から、テレビ番組「PON!」生出演、雑誌「MORE」撮影、スマートフォン&ユーストリーム番組「麻里子姫はアプリがお好き」収録と、大忙しの1日を過ごした。
「今朝の新聞やニュースを見て、やっと実感が湧いてきました。新聞の1面にデカデカと載ってて、これ夢だよ~って」
「PON!」のスタジオ前で出待ちした大勢のファンからも、じゃんけんを挑まれまくった。
「最初は、勝つよりも後輩に譲る気でした。でも、選抜に決まってからは、こうなったら1位しかないって。VTRで見直すと、私のじゃんけんを出す手の振りが強かったですね。こぶしを突き合わせて、相手と目が合うと、テレパシーかな。何を出してくるかが伝わってきて、負ける気しなかったんです」
藤江れいなとの決勝戦。
「先輩として譲らなきゃいけないんだけど、ここまで来ると、2度とないチャンスだからって本気でした。うれし涙が瞬間的に出たのは生涯初めてです」
やはり、心のどこかでセンターに憧れていた。昨秋の「Beginner」は、篠田や前田敦子ら6人のセンターパターンがあった。
「歌番組『ミュージックフェア』のときだけ、私のセンターバージョンだったんです。記念に録画しちゃいましたし、リハーサルも気合入ってました。やっぱりうれしかったんです」
168センチの長身だと、ダンスフォーメーションのバランスのために、いつも端っこ。センターには選ばれないことは自覚していた。
「今までのAKBって、かわいい、元気なイメージですよね。でも、今回のじゃんけん選抜は、私と秋元才加(166センチ)と小嶋陽菜(164センチ)という長身がそろったので、特徴はインパクトかな(笑い)。SKE48桑原みずきちゃんもいるし、体育会系で強い感じが出るかも。見たことのないAKBになれそう」
秋元康プロデューサーには、最年長センターとして早速からかわれたという。
「ブリブリのかわいい曲を作るからって、おっしゃったんです。ひどいですよね、もし本当なら、嫌がらせです(笑い)」
“魅惑のポーカーフェース”と呼ばれるAKB48きってのモデル系クール美女だけに、ロリコン風な曲だけは、ご勘弁のようだ。
「『言い訳Maybe』や『ヘビーローテーション』のような、ファンと盛り上がれる曲だといいな。SKE48、NMB48、研究生もいてバランス良く新鮮です。選抜メンバーみんなが輝ける曲を、秋元さんお願いします!」
やはり、グループ全体を考えてくれる、頼れるお姉さんだ。【瀬津真也】