嵐が大みそかの「第62回NHK紅白歌合戦」(午後7時15分スタート)で、昨年に続き白組の司会を務めることが19日、都内の同局で発表された。

 嵐は5人全員で会見に出席した。緊張気味の井上とは対照的。二宮和也(28)が自分の発言中にうっかり口を挟む相葉雅紀(28)に対し「相葉さん、僕が話しているんですけど」とたしなめると、会場から笑いが起きる。和気あいあいの雰囲気はいつも通りだった。

 人気はもちろん、東日本大震災復興チャリティーイベント開催など、積極的な復興支援の取り組みも評価された。グループが司会を務めたのは昨年が初めてだったが、5人が抜群のチームワークで乗り切ったことも大きかった。原田秀樹チーフプロデューサーは「昨年の見事な司会ぶりは評価が高かった。もう1年、パワーを届けてほしいと、2年連続でお願いしました」と起用理由を説明した。

 関係者によると、今年9月中旬ごろ、正式に嵐側にオファーしたという。櫻井翔(29)は「災害が多く特別な1年でした。2012年につながるような紅白にしたい」と意気込んだ。

 2年連続の余裕ものぞかせた。二宮は司会プランを聞かれると「楽しくやること」。櫻井はガチガチの井上に「頑張って。大丈夫だよと小さい声でエールを送りました」。相葉は「リハーサルで噛み倒すと、『相葉、噛み倒す』と書かれた僕みたいに、書かれちゃうよ。でもその分本番はバッチリいくから」。ライバルに自らの経験を踏まえたアドバイスを送った。

 松本潤(28)は井上とTBS系ドラマ「花より男子」シリーズで共演。井上が嵐のレギュラー番組に何度か出演するなど、両司会者とも気心は知れている。松本は「協力して6人でやっていけたら」と力を合わせ盛り上げることを約束する一方、大野智(30)は「今年ももう1回、(優勝)旗を持ちたいと思っています」。勝負は勝負。リーダーは力強く勝利を宣言した。