米メディアによると、1970~80年代に多くのディスコミュージックをヒットさせた女性歌手ドナ・サマーさんが17日、フロリダ州で死去した。63歳だった。米芸能サイトTMZによると肺がんで闘病していたという。別の米芸能サイトによると、夫で歌手のブルース・スダーノと3人の娘に見守られて、静かに息を引き取ったという。

 家族は「たくさんの贈り物を残してくれたドナ・サマーが今日早朝、亡くなりました。彼女の素晴らしい人生を祝すとともに、彼女の残してくれた音楽は永遠に残ると信じています」との声明を発表した。

 79年初来日。87年、91年、94年に日本公演を行った。

 70年代のディスコブームが生んだ大スターとして知られ、多くの米歌手に影響を与えた。ヒット曲に「アイ・フィール・ラヴ」「ラスト・ダンス」などがある。

 ◆ドナ・サマー

 1948年12月31日、米ボストン生まれ。70年代後半から80年代にかけてディスコクイーンとして一世を風靡(ふうび)し、「マッカーサー・パーク」「ホット・スタッフ」「バッド・ガール」「ノー・モア・ティアーズ」など全米NO・1ヒットを連発。78年から97年にかけて5度のグラミー賞を受賞し、「ホット・スタッフ」ではグラミー賞の最優秀ロック・シンガーにも選ばれた。