霊感商法被害弁護士連絡会・紀藤正樹弁護士

 霊感商法の被害者は、桜田さんの復帰を腹立たしく思っています。92年の合同結婚式以前、彼女が相沢会長らに霊感商法を実践していたのは事実。今回の復帰も、私たちは教会の指示があったからだと見ています。昨年、統一教会では文鮮明教主が亡くなり、分裂騒動が起こっています。今も教会の広告塔である彼女が、日本信者の士気を上げるために復帰したのでしょう。

 ◆桜田淳子の統一教会入信騒動

 霊感商法などで社会的批判を浴びていた統一教会に19歳から入信し、92年6月30日、教祖が指名した相手と結婚するソウルでの合同結婚式(同年8月)に参加することを表明。会社役員と結婚した。当時、サンミュージック社長で桜田をデビューから育てた相沢秀禎さんは「統一教会を脱会して、結婚も解消して芸能活動を再開してほしい」と訴えたが、桜田が相沢さんにも教会関連団体が販売する壺(つぼ)を売りつけていたとする報道もあり、芸能活動休止状態に。結婚後は3人の子供を出産。信仰を続ける一方、06年には沈黙を破ってエッセー集を発表した。