嵐の二宮和也(30)が2日、川崎市内で日本テレビ系連続ドラマ「弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」(12日スタート、土曜午後9時)の制作会見に出席した。高校教師で野球部監督という設定で、収録開始前には巨人の原辰徳監督(55)からティーバッティングなどを教わったという。ドラマでは直伝のノックシーンが見られそうだ。

 二宮にとって、教師役も野球部監督役も初挑戦となる。役作りのため、先月、プロ野球オープン戦が行われた東京ドームに足を運んで練習を見学した。原監督との対面も実現したという。「お話をうかがっていたら、『おいで』とグラウンドに入れてくださって、ティーバッティングを一から教えていただきました」。巨人監督として在任通算10年で6回のリーグ優勝を誇り、うち3回を日本一に導いた名将から、高校野球の監督を演じる上で必要なノックを直接指導された。「信じられないですよね。監督は『絶対(ドラマを)見るよ』って言ってくださったので、しっかりやらないと」と興奮気味に話した。

 また、この日優勝が決定した今年の選抜高校野球もテレビでチェックしていたという。「去年の夏も見てました。『あまちゃん』の曲がブラスバンドでよく流れていて、応援団って力になるだろうなと思ってました」。

 教師役への準備も整ってきた。野球部監督ながらクラス担任を持つ設定。この日、神奈川県内の県立高校と都内の私立女子高を訪問し、生徒たちと直接会話をする中で悩み相談も受けた。「恋愛、進路、部活の悩みとか普遍的なものが多かったです。育った環境も違うし、便利なものも増えたけれど、悩みの本質って僕らの時と同じなんだなと思いましたね」と自分の高校時代も思い出したという。

 貴重な経験を積み、万全の態勢で3年半ぶりの連続ドラマに臨む。【今西孝江】