衆院東京10区補選(23日投開票)で若狭氏と戦う民進党の鈴木庸介氏(40)は16日、電車を使いながら、選挙区内の約30カ所を遊説して回った。

 「選挙戦最大の争点」と訴えるのは、安倍政権が今国会で成立を目指す年金改革関連法案だと指摘。鈴木氏は「物価が上がろうが下がろうが年金支給額が下がる。与党のおごりの極みの、年金カット法案だ」とした上で、「この法案で、東京10区補選が持つ意味は変わった。現状では、与党は強行採決に踏み切るだろう。与野党激突の10区で私を勝たせてもらえれば、与党強行採決を阻止することができる」と述べ、支持を訴えた。

 さらに「選挙の争点は、誰かの後継ではない。都政は都政、国政は国政だ」とも述べ、小池劇場の「延長戦」になっている今回の補選の構図と、一線を画する意向も示した。