東京都議会の第4回定例会における代表質問が7日に行われ、小池百合子知事と自民党が「ガチンコバトル」を繰り広げた。

 代表質問をした崎山知尚都議が「慣例に従った」として事前の答弁調整を求めたが、知事側が「なれ合い」や「根回し」はしないとし、断ったことを明かした。

 そのため小池氏が質問の事前通告を受けなかったことで、調整なしの「生質疑」が繰り広げられた。

 自民崎山氏によると、五輪関連や政党復活予算廃止などの質問を28問投げかけた。それに対し、小池氏は「自分の字が読めないぐらい」というほどの勢いでメモを取り、答弁に臨んだ。

 自民、公明の与党が推薦した舛添要一前知事の議会とは対称的だった。政治資金問題を抱えた定例会以外ではほぼ淡々と進んだ舛添答弁。それに対し、答弁に立った小池氏は自らのメモが見当たらず、質問に対して答える順序が前後するなどし、発言が遅れる場面もみられた。

 自民党が陣取る議席から多くのヤジが飛んだが「よろしいでしょうか!」などと語気を強めて制するなど、バチバチの攻防が続いた。