「小池氏VSドン」の代理戦争だ。千代田区の石川雅己区長(75)は8日、都内で会見し、任期満了に伴う同区長選(来年1月29日告示、2月5日投開票)に、小池百合子都知事とタッグを組み、5選を目指して出馬すると明らかにした。

 同区は、小池氏と対立する都議会自民党の「ドン」、内田茂氏の地元。石川氏は前回13年の区長選で、自民などが推薦した元副区長を破り4選された。今回、自民都連も再び対立候補を擁立して、「小池&石川連合」に対抗する。小池氏と自民都連が激突する来夏の都議選の前哨戦となり、注目度が増している。

 石川氏は、小池氏との握手写真をバックに会見。情報公開など小池氏肝いり政策に関し、「私の考えと非常に近い」と述べた。11月上旬、都庁で小池氏と意見交換した際「『それなら応援する』と。あうんの呼吸だ」。会見では「区民本位」を強調し、小池氏の「都民ファースト」との連帯もアピール。10日には、小池氏の政治塾でも講演する。

 内田氏と相いれない理由を問われると「私に聞くより、お名前が出た方に聞いてはいかがでしょう」とはぐらかした。