民進党の蓮舫代表は22日、今年最後の定例会見で、「週刊新潮」に女性問題を報じられた同党の初鹿明博衆院議員(47)が青年局長の辞表を提出し、肩書から外れたことを明かした。

 「週刊新潮」によると、初鹿氏は今月のとある日、20代の舞台女優と新宿・歌舞伎町の焼き肉店で食事をした後、この女性をラブホテルに連れ込もうとしたが、手をふりほどかれたという。強引に連れ込もうとする現場の「証拠写真」も掲載されている。

 初鹿氏は、その直後に同誌の直撃取材に「ホテル行こうって、相手もいいって言ったからね」「女房とセックスなんてもうしてないからね。みんな奥さん以外に、はけ口求めていると思うよ」などと語ったとされる。

 この件を質問された蓮舫氏は、「非常に遺憾だ。インタビューを受けたとする記述が事実かどうか、確認しているが、少なくとも女性に対する言動ではない」と、相当な不快感を表明。21日に野田佳彦幹事長が、初鹿氏に「かなりきつい口頭での厳重注意をした。監督不行き届きかもしれないが、2度とこういうことがないようにしたい」と述べた。

 ただ、この時点で蓮舫氏は、青年局長の辞任に触れていなかったが、報道陣からあらためて役職停止の措置が取られたかどうか問われて、やっと、「21日午後2時の時点で、彼の役職を外した。本人が辞表を持ってきた」と認めた。

 初鹿氏は、週刊誌で報じられる前日の20日、民進党が来春にお披露目を予定する党ゆるキャラの最終候補4案の発表会見に出席し、「わが党の代表は、ちょっと怖いというイメージがあると思うので、(4案は)かわいいキャラを重視した」などと述べていた。