東京電力福島第1原発事故から来月で6年となるのを前に、日本記者クラブ取材団が今月9日、同原発構内を視察した。

 日本記者クラブ取材団は、昨年1月に続いて構内を視察した。前回参加した日刊スポーツ清水優記者は、口と鼻を覆う半面マスクとゴーグル、ヘルメット、白い防護服姿だった。その後、敷地内の線量が低減。今回は使い捨て防じんマスクとヘルメットの軽装で、防護服は不要だった。会見した内田俊志(しゅんじ)所長(55)は「敷地内の9割では通常の作業着やマスクでの作業が可能になった。労務環境が改善されている」と話した。昨年10月には、新事務本館を開所。低線量の室内で社員約1200人が勤務している。