女性が意に反したAV出演を強要される「AV出演強要問題」。被害者支援団体に寄せられる相談は年々増えている。

 AV出演強要の被害相談を受け付けている人身取引被害者サポートセンター「ライトハウス」。同団体とPAPS(ポルノ被害と性暴力を考える会)2団体に寄せられた相談は、12年に1件、13年に1件だったが、14年に36件、15年には62件に増え、16年は100件に上った。支援員は「警視庁が昨年6月に摘発したAVプロダクションの労働者派遣法違反事件後、さらに増えている」と話した。

 支援員によると、主な相談は「AVプロダクションと契約してしまった。辞めたい」「出回ったAVを削除したい」といったものから、この問題に悩み「死にたい」という声も寄せられる。被害を訴えているのは18~25歳の女性が多く、男性も5%ほどいるという。ライトハウスでは電話(0120・879・871)や電子メール(soudan@lhj.jp)、ライン(LH214)でも相談を受け付けている。