昨年、名古屋市が実施した「都市ブランド・イメージ調査」で、名古屋は「買い物や遊びで訪問したいか」で断然最下位、「最も魅力に欠ける都市」で圧倒的な1位となった。行きたくない街NO・1になってしまった名古屋に4月1日、「レゴランド・ジャパン」が開業する。市は観光振興の目玉として期待し、レゴランドを起爆剤に「大逆転都市名古屋」を目指している。

 調査では名古屋の魅力資源は<1>名古屋城38・6%<2>なごやめし26・5%に続いて「特にない・思いつかない」(22・1%)が3位になった。しかし、田頭室長によると、知られざる魅力資源があるという。「名古屋市科学館のプラネタリウムは世界一です(ドームの内径35メートルは世界最大)。有松・桶狭間地区は文化庁選定の重要伝統的建造物群保存地区です。東山動植物園は面積も入場者数も上野動物園に次いで2番。サッカー、バスケ、フットサル、野球の4つのプロスポーツのチームがあるのも東京、大阪と名古屋だけで、フットサルは昨季まで9連覇しています」。

 観光庁の統計では、観光入込客数は4331万人。横浜(3761万人)、神戸(2308万人)、札幌(1365万人)より多い。「イベントやスポーツ観戦も入り、ナゴヤドームのドラゴンズ戦や嵐のコンサートもカウントされるからですが、統計上は名古屋は大観光地で、札幌とか神戸なんて何さみたいな感じなんです(笑い)」(田頭室長)。2020年には4900万人を目指している。