「答えてくださいっ!」。民進党の蓮舫代表に厳しく追及される疑似体験ができる「VR蓮舫」を28日、都内の民進党本部で記者が体験してみた。

 イスに座って専用のゴーグルを付けると、グルリと周囲を国会議員に囲まれたVR(仮想現実)の世界へ。目の前には鬼の形相の蓮舫代表がいる。頭上、斜め45度の高さから、人さし指を鼻先に突きつけられ、ツバが飛ぶくらいに顔を接近されて「答えてください!」「もしかして血税じゃないでしょうね!」。矢継ぎ早に厳しく責め立てられる。内心で「ぼ、ぼ、僕は分かりません…」とつぶやいても、当然ながら追及の手がゆるむことがない。カッ、カッとハイヒールの音を立てながら記者の後ろに回ってくる。声のする方に首を回すと、そこにはしっかり、怖い顔をした蓮舫代表がいた。

 「どうなんですか!」とドヤ顔で迫られるだけでなく、周囲の議員までが「そうだ! そうだ!」とヤジを飛ばしてくる。何だ、この既視感は…。小学校時代の学級会で、イタズラがひどすぎて、つるし上げを食った苦い過去を思い出す。

 映像は約5分。資料に「13歳未満の方は体験をお控え下さい」とあるのも分かる。ピュアな子どもがこれを体験したら、その夜は悪夢にうなされそうだ。「体験中に気分が悪くなった場合は中断してください」とあるのも理解できる。前夜の妻(夫)との夫婦ゲンカ、あるいは、数日前の上司の叱責(しっせき)とオーバーラップしたら気分が悪くなるだろう。

 「戦慄(せんりつ)が駆け巡る」というキャッチコピーの「VR蓮舫」は29、30日に千葉・幕張メッセで行われる「ニコニコ超会議2017」の民進党ブースで体験できる。