元秘書への暴言暴行疑惑で自民党を離党、埼玉4区から無所属で出馬した豊田真由子前衆院議員(43)は21日、選挙戦最後の訴えで支持を求めた。

 朝霞市内では「緊迫する北朝鮮の脅威に対応するにはしっかりとした経験と実績が必要です。持っているのは私、豊田真由子でございます」と、外交官の経験、埼玉4区で2期務め、地域の防災対策、地元の航空機の騒音緩和などの実績をアピール。5候補中で唯一の衆院議員経験を強調した。

 暴言暴行疑惑報道について「葛藤したが、(地元の有権者から)『一度失敗したら人生がそこで終わってしまうのなら、すべての人がそういうリスクを負ってしまう。命がけで立ち上がって来い』という声を頂き、今この場に立っています」と説明した。

 同区では、12年衆院選で豊田氏に敗れながら、日本維新の会で埼玉県内に8人の同党の現職市議を誕生させ、地道な活動を続ける青柳仁士氏(38)、豊田氏の後任の自民党公認候補で元県議の穂坂泰氏(43)、民進党から希望の党入りし、逆風の中で踏ん張る吉田芳朝氏(43)、「安倍政権にさよならを」と訴える共産党の朝賀英義氏(67)が出馬している。