史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段(16)が9日、名古屋市内で行われた「囲碁・将棋チャンネルPRESENTS 将棋プレミアムフェス in 名古屋2018」に出席した。約800人を前にトークショーを行い、棋士の「将棋めし」について熱く語った。会場の女性ファンからは「好きなタイプ」の質問もあり、タジタジになる場面もあった。

将棋は長時間に及ぶ頭脳戦。消耗する体力を支えるのが対局中の食事だ。盤外の攻防ともいわれる「将棋めし」。藤井の昼食メニューはファンの関心を集めている。

会場のモニターに「藤井聡太七段 将棋めし2018」の一覧が表示されると、司会女性の「対局中に何を食べてきたか覚えていますか?」に、藤井は笑顔で「いや、ちょっと統計を取っていないので」と笑わせた。

チャーシュー麺、カレーうどん、親子丼セット…。高校生プロは「長考してしまう向きが非常にあって、もう少し決断をよくしなければ」と反省しながらも、選ぶ「基準」について「うどんは胃にもたれないので有力です」と、最善手の決め手に「消化」を挙げた。

質問コーナーでは女性ファンが「高校生になられた藤井先生に思い切ってお聞きします。好きな女性のタイプについて具体的に教えてください」と“直球勝負”すると、藤井は「そうですね。一番、困る質問がきてしまいました」と話すと、会場は大爆笑。それでも誠実に「そうですね。ちょっと…。現段階では保留でお願いします」と絶妙な受けを見せた。

最年少タイトルとともに食も注目される藤井だが、キノコ類が大の苦手という。「いつかは克服したい」。将棋と同様に食もチャレンジャーだ。【松浦隆司】