安倍晋三首相と京大iPS細胞研究所の山中伸弥所長が6日、ニコニコ生放送「安倍首相に質問!みんなが聞きたい新型コロナ対応に答える生放送」に生出演した。

緊急事態宣言の延長で、行動制限を一部緩和した県と特定警戒都道府県の2つに分けたことについて、安倍首相は「緩和された県と特定警戒都道府県の県をまたいでの移動などは控えていただきたい」とあらためて要請した。一方、山中氏も移動は控えるべきとしながら、里帰り出産などの事例に触れ、「国民に求められているのは優しさだ。やむ終えない事情で移動することは優しさをもちたい」と話した。

山中氏は7日にも治療薬として承認されるレムデシビルをめぐり「アビガンもレムデシビルと同じくらいに承認してほしい。首相の鶴の一声でやっていけないか」と要望。「月末までに何千人が感染し、何百人が重症になる」と早期の承認を求めた。さらに、来年に延期された2020年東京五輪・パラリンピックにも触れ「来年五輪をやるなら、普段と違うことをやらないとダメ」と指摘。アクテムラなどの既存薬を早期に承認していくことが「オリンピックのためにも1つの鍵」として首相に「先手先手」の対応を求めた。