1日に園田1870メートルで争われた西日本交流の東京ダービー指定競走、西日本クラシックは3角手前から無敗馬2頭が一騎打ち。直線に向いて兵庫のオーシンロクゼロ(牡3、玉垣)を高知のシンメデージー(牡3、打越)が突き放した。3馬身半差の完勝。次走は打越師が「高知優駿、東京ダービーが視野」とコメント。初距離、初遠征をものともせずデビュー6連勝を決めた勢いは東京ダービーを選択しても侮れないか。

5日には今年から東日本交流の東京ダービー指定競走となったダイヤモンドCが行われる。今年の舞台は盛岡ダート1800メートル。創設時の距離に戻された。現在の盛岡競馬場に限れば特別時代の97年から99年までと同舞台。この間の勝ち馬で脳裏に浮かぶのはやはり97年のメイセイオペラだ。2着に7馬身差。1頭だけ57キロを背負っての圧勝劇は2歳時の勝ちあぐねていたころがうそのようで、本格化を確信した一戦だった。

メイセイオペラの勝ちタイムは1分54秒8。その後の2年で更新はなく、いわばレースレコード。今年は岩手のフジユージーン(牡3、瀬戸)の1強ムードだが、このデビュー6連勝の無敗馬はここも難なく突破するのか。初距離でレースレコードをたたき出すようなら、東京ダービーも視界に入りそうだ。【牛山基康】