釣りが始まったら、答えはすぐに出た。船中1匹目は、なんとタコボウズ記者で、オモリをチョンと海底とタッチさせて、すぐに20センチほど巻き取って、ロッドキーパーにサオを固定した。船の揺れでたまに底をたたくぐらいだ。1度底をノックしたところで、ギュンと絞りこまれて、サオが弓なりになった。巻き上げると1・5キロのグッドサイズ。木村さんのイワシはズタズタにされていた。ヒラメの活性は高い。

 すぐに木村さんもヒット。「いやぁ~、東北のヒラメは濃いね。アタリがバンバンある。これは楽しい。素人でも面白いよ。いいね」と木村さんは船中2番目となる4・5キロを含んで9匹を釣り上げた。一番大きかったのは常連さんが釣り上げた6・2キロ。「アゴの部分の厚みが違う。さすがに6キロ超はヒラメじゃないみたい。モンスターだね」と木村さんも驚いた。

 今後、ヒラメの漁場はだんだんと閖上港に近づいてくる。水深も20~30メートルと、こちらもビギナー向けの深さになってくる。佐藤船長は「安心して初心者の方もおいでください。11月末までヒラメはできますね」と話した。閖上のヒラメ、東北観光の1つとしてオススメします。【寺沢卓】

 ▼船 宮城・閖上「謙信丸」【電話】022・398・4718。ヒラメ乗合船は、午前4時30分集合、同5時出船、エサのイワシ付きで1万円、氷は別料金。船着き場は、常磐道の名取インター下車後、閖上港を目指し、広浦橋を渡ってすぐ左折。