ドジャース前田健太投手(30)が、カブス戦で制球に苦しみ3回2/3を3失点で降板し、勝敗は付かなかった。

 右股関節の張りで故障者リスト入り後、これが復帰2戦目だったが、まだ状態は本調子とは程遠かった。しかも前日の登板予定が悪天候と球場の停電のため1日スライドし、昼12時5分という通常より早いデーゲーム。「昨日も始まると思って何回か、ウオームアップ始めたりしながら調整していたんで。それからの昼なんで、結構難しい登板ではありました」。立ち上がりから制球に苦しみ、2回には1死から連打と四球で1死満塁。次打者は空振り三振に退けたが、1番ブライアントに今度は2点適時二塁打を浴びた。メジャー自己最多の5四球(敬遠1)を出し、3回2/3を5安打3失点(自責点3)、2三振で74球で2点リードされた状況で降板。「DLに入るとどうしても…痛みがあるとかないとかではないんですけど、どうしてもかばうフォームというのが自分の中でしみついてしまってるんで、それを取り除かないといけないですし、(DLに)入る前の投球フォームと感覚とていうものに戻していかないといけない」と振り返った。

 チームは6回に1点を追加し、9回に代打ファーマーの2点適時二塁打で逆転勝利。前田は「中継ぎ陣がしっかりと抑えてくれたのが勝ちにつながったと思います」と話した。