激動のメジャー1年目を「悔しい」と総括した。ヤンキース田中将大投手(25)が1日(日本時間2日)、ニューヨーク市内のホテルで記者会見を行い、異国での初シーズンを振り返った。初登板初勝利と華々しいデビューから13勝をマークした一方で、右肘靱帯(じんたい)の部分断裂により2カ月以上も離脱。チームもプレーオフ進出を逃した。来季の命題を「1年間しっかりローテーションを守ること」に定め、黒田を手本に200イニング投球を目標に掲げた。

 心配される右肘については故障を恐れず、投げ続ける覚悟だ。「靱帯が切れる時は切れるだろうし、再発するんじゃないかと言われているが、そんなことを気にしてはプレーできない。悔いの残らないようにプレーしていきたいです」と決意を口にした。今後はしばらく完全休養。渡米後も常に視線を集め続けた田中が、飛躍の2年目へ向けて、しばし羽を休める。(ニューヨーク=四竈衛)