金本阪神にアクシデントが続発した。沖縄・宜野座キャンプ第3クール2日目の12日。新外国人のマット・ヘイグ内野手(30=ブルージェイズ)が左脇腹の張りを訴え、フリー打撃を20本で中止。北條史也内野手(21)は内野ノックで右足首を捻挫して大和と交代した。前日の紅白戦で2安打ずつ放った好調コンビが別メニューを余儀なくされ、重苦しいムードが漂った。

 ヘイグは強振せず、右方向へ当てるような打撃に終始。急きょ片岡打撃コーチとトレーナーを交えて話し合い、ベンチに消えた。金本監督は「大事に至る手前でね。アメリカではこの時期、打撃練習をしてない。彼は非常にマジメだから」と心配そうにコメント。日本野球に早く順応しようと精力的で、疲労蓄積が原因とみられる。

 北條は早出特守でノックを受けたが、全体メニューのノックで三遊間への打球を追って負傷。右足首を押さえてもん絶し、その場でしばらく動けなくなった。金本監督は「ひねったみたいだね。でも彼は怠慢のケガじゃないから(沖縄から)帰さないよ」と強い口調で明言。だがその表情が曇らない方がおかしい。

 ヘイグはその後ウエートトレーニングを行い「ダイジョウブデス」と日本語で軽傷を強調。北條も「全然大丈夫です」とだけ話して早退した。今日13日は、ともに別メニューが濃厚だ。

 また、緒方も腰痛を発症したもようで北條と一緒に早退。さらに高代ヘッドコーチと鈴衛ブルペン捕手も体調不良で早退し、1日で何と5人がグラウンドから消えた…。1軍からはすでに伊藤隼、松田、島本の3人が故障で離脱。これ以上、離脱者が出ないことを祈るしかない。【松井清員】